両親が信じてあげなくてお父さん

父親は急に引き締め策に移りました。

子供の人格ばかりか、お父さんの人格まで否定してしまっては、それこそ身もフタもないとしか言いようがありません。
今日だけは……
の妥協は禁物
【禁句】「仕方ないわね。
じゃあ、今日だけよ。
明日からはキチンとするんですよ」
【名句】
いいえ、約束は約束でしょ。
ちゃんと守らなくちゃダメじゃないの昭和四十二年、浩宮さまの初めての
一人旅のお伴をして、浜松までご一緒した時のことです。当時七歳でいらした宮さまは、夜八時ごろにお休みになるのが習慣でした。が、西気賀という浜名湖の北岸に宿をとったその日は、さすがに旅の興奮もさめやらぬといったご様子で、決められた時刻が過ぎても、なかなかふとんに入ろうとはされません。
大学の先輩

母親を勇気づけてやるよりもっと他に道はない


教育が日本と違う点

>子どもの能動的な力しかし御所では、日課をキチンと守るという点を両陛下が厳しくしつけておられたので私としてもそれでは今日だけ特別ですよという言葉は使いたくありませんでした。
そこで、ふと思いついた私は、宮さまがお休みにならなければ、私は先に失礼しますよ
と、わざと寝たふりをして、宮さまが隣のふとんに横になられるのを待ったのです。
実はこの話には後日談があり、宮さまがその夜のことを美智子さまに報告なさった時浜尾さんはね、ボクより先に寝てしまったんだよ
と無邪気におっしゃられたので、私はすっかり冷や汗をかいてしまったのでした。
私の思い出話はともかくとして、子供に日常の約束事を守らせるということは、なかなかに難しいものです。旅先だから、お客様がいらしたから、面白いテレビ番組があるからなど様々な理由で、子供は就寝を遅らせたり、家での勉強やお稽古事を休むことを望みますそして、それらの欲求に決して妥協しないということは、実は親にとってシンドイものです。


子ども自身に振り返らせます。

子どものメンツを潰すようないい方をしていない

先生にまかせて仕方ないわねといい顔
をするほうが、はるかに楽なのです。しかし、人間は放っておけば、いくらでも易きに流れてゆきます。今日ぐらいはいいやという子供の弱い心を叱ってやれるのは、親しかありません。
特に、を許し、子供のお稽古事が長続きしないのは、本人の責任以上に、親が今日だけ……
ついには叱るのも面倒で諦めてしまうのが原因なのではないでしょうか。
陛下のチェロのご趣味に触発されて、四歳からバイオリンを手にされた宮さまも、練習を休みたい様子がしきりに窺える時期がありました。が、私はあえて心を鬼にしてレッスンはレッスンですと押しとおしたのです。お稽古を欠かさなかった宮さまが現在、心豊かな素晴らしき演奏家でいらっしゃることは、ご存知のとおりです。
子供を型にはめる叱り方は逆効果【禁句】「また、そんな嘘をついて。
あなたは嘘つきだから、お母さん信用しないわ」
【名句】お母さんにだけは、本当のこと言ってくれるわよね
学校で父母面談などがあると、口々にこんなことを訴えるお母さん方がいます
母マリアさまは処女懐胎でキリスト人類

育児について「先生、うちの子は本当に落ち着きがないでしょう?授業中ちゃんとしていられないんじゃありませんか」
「いくら注意しても、すぐにうちの子はその場逃れの嘘をつくんです。どんなふうに叱ったら、いいんでしょうか」
聞いていてなるほどと思い当たることもあれば、のにと不思議に思うケースも、ままあります。

オヤ、学校ではそれほどでもないどうも親というものは、子供にあるレッテルを貼ってしまいがちなものです。この子はロマな子この子はおしゃべりこの子は嘘つきという具合にです。確かに、そのほうが親はラクです。何ごともそのレッテルに沿って、注意したり叱ったりすればよいわけですからでも、子供は無限の可能性を秘めた存在なのです。欠点を克服してゆく力も持っていますし、また見えにくいけれども、意外な良い面がたくさんあるかも知れません。子供にレッテルを貼り、一定の型にはめる叱り方は、それらの可能性を断ち切ってしまう結果になります。
何をやってもグズでダメな子という目でしか見てもらえない子供は、いつしか本当にダメな子になってしまいます。


学校へ持っていく道具である筆箱の中

嘘つきと言われ続けた子供は、決して正直な人間には育たないでしょう。
そうではなくて、親のほうからまず「生まれつきグズなわけではない。この子だって、やればきっとできるはずだ」
と、期待してあげることです。大人だって君ならきっとやれる、期待しているヨと言われれば、さぁヤルぞという気になります。期待されるということは、人間を非常に伸ばすのですもちろん、子供に期待の言葉をかけたからといって、明日から急に欠点が直るというものでもありません。効果が現われるのは遠い先かも知れないのです。しかし少なくともレッテルを貼ることでは子供は決して変わってゆかない事実を、忘れないでください。
早く早く
ノロマな子をつくる【禁句】
なにグズグズしてるの。
子どもは何度言っても同じことを繰り返すのです。

子どもはわけが分かりませんよ。

成績がよくない早くしなさい!
【名句】ちゃんとできるわね。
お母さん、待ってるから

毎日どんな点をお母さんに叱られるのかを、子供たちに聞いてみると「あなたは起きてから顔を洗うまでに何時間かかるのよ。早くしなさい」
どうして、もっとサッサと支度ができないの。遅刻するでしょ
「ほら、いつまでもノンビリ座りこんでないで。早く宿題を片づけなさい」
などなど、動作の遅さや時間の使い方の不器用さに対するお小言が、その半数ほどを占めているのに驚かされます。これではまるで、一日中早く早くとせき立てられながら生活しているようなものです。まさに気の毒としか言いようがありません。

少しセカして、ちょうどいいんですよ
とおっしゃるお母さんも多いでしょう。しかし早くしなさい
当に子供の動作や行動の助けになっているのでしょうか。むしろ、ますの一言は、はたして本その逆のような気がしなぜなら、ほとんどの子供は、なにもそうしようとしてグズグズしているわけではないからです。